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年収90万円でハッピーライフって本があるのをご存知だろうか？
大原扁理（へんり）さんの本です。
ほんの最後の方のくだりに同年代ぐらいの人が持ってるような地位や貯金や学歴や家庭や車や庭付きの一軒家およそ人がうらやむものは何も持っていない。でも何かがあってアパートに住めなくなっても、ごはんが食べられなくなっても、ちょっとずつ助けを求められる友人たちはいる。自分も周りの人も大切にして、目の前の日々を弛まずコツコツ生きてたら、将来の不安がどっかいっちゃった。
今に将来が含まれてるって、こんな感じだと思う。だから例えば電車で目の前に杖をついた老人とか妊婦さんがいても席を譲らないのに、将来自分が困ったときのために必死に働くのって、関係ないようで地続きな気がする。あとからものすごいツケが回ってきそうで私は怖くてできません。そのお陰でラクに今を生かしてもらってると思うと言う。この作者が優しいからだと私は思う。
他にも生きること、死ぬことという文章があるが長くなるので書くのはやめますが人間損得勘定ばかりを考えているとラクになれない事を伝えているように思う。この作者の人柄の良さをつくづく感じて心が豊かになる。
良い本である。